酸性の食品

酸性の食品

では、なぜ白い砂糖を摂りすぎるとカルシウムが失われてしまうのでしょう。それは、自砂糖が酸性の食品だからです。もつともシンプルな製法で作られた黒砂糖は、弱アルカリ性の食品です。しかし、精製過程でビタミンやミネラルなどの微量栄養素を失った砂糖は酸性を示します。人間の体内は、基本的に弱アルカリ性です。そのため酸性の食品が大量に体内に入ると、中和するために体内のミネラル分が使われます。このときもっとも多く消費されるのがカルシウムなのです。白砂糖の場合、カルシウムがほとんど含まれていないので、必要なカルシウムは体内の骨や歯を溶かして供給されます。これが甘いものを摂ると虫歯になったり、骨が弱くなるメカニズムです。しかし、問題はこれだけにとどまりません。人間の体内におけるカルシウムとリンのバランスは、 一対一が理想なのですが、体内環境の中和にカルシウムが使われると、このバランスが大きく崩れます。人間の体の中には、体重の約二%のカルシウムがありますが、その九九%は骨や歯の中にあります。残りの一%が血液や細胞内にあるのですが、それがほんの少し(一%の一%ほど)でも不足すると、人間はイライラしたり心の均衡を崩してしまうのです。イライラしたときにカルシウムの豊富な小魚を食べるといいといわれるのは、このためです。

 

また、白砂糖は糖分の吸収がとても速いので、血糖値が急激に上昇します。そのためインシュリンが大量に分泌され、ホメオスタシスの機能が充分でない子供などは低血糖を引き起こしやすくなります。そして低血糖が続くと、今度は血糖値を上昇させようとしてアドレナリンが放出されます。

 

 

アドレナリンは神経伝達物質の一つで、興奮したときに大量に血液中に放出されるホルモンです。モ不ルギー代謝を高めるなどよい効果もあるのですが、出すぎると脳のコントロールがきかなくなり、「キレる」原因となってしまいます。アメリカでは子供たちにキャンデイーなど甘いものをあげすぎると、「シュガーハイになるからやめなさい」とよくいいますが、アメリカではすでに、自砂糖を多く含む菓子類をたくさん食べる子供は「集中力がなく、思考力も減退し、短気でイライラしやすい」ということがほぼ常識となっているのです。最近の子供たちは「キレやすい」といわれますが、その原因の一つは精製糖の過剰摂取にあると、私は考えています。さらに、糖類は体内で分解されるときに、ビタミンB‐を消費しますが、自砂糖にはビタミンがほとんど含まれていません。そのため、ビタミンBの摂取量が少ないと欠乏症を起こし、過労やめまい、貧血、うつ、短気、記憶障害といった、さまざまなトラブルも招いてしまいます。